おばあちゃんのこと。〜その１０〜　十字架

ごきげんよう。

タロット占い師の中込あいです

 

 

 

 

 

 

祖母の敏子さんが、

 

敬虔なクリスチャンが故に

 

不思議な（苦しい）体験をした。↓

 

 

 

ということを前回書きましたが、

その少し後の時期に、

他にもこんなことがありました。

 

 

 

祖母の敏子さんはこの頃、

（母が５歳くらいなので敏子さんはアラフォーの頃）

生活苦になることがあったり

ストレスフルな日々を送っていたようです。

 

 

 

敏子さんは家の中に小さな祭壇を作っていました。

祭壇といっても本当にささやかなものです。

 

 

 

そのささやかな祭壇には、

スマホよりも小さな

手のひらの中に収まってしまうような

木でできた黒い塗りの十字架を飾っていました。

 

 

 

それに向かって

いつもお祈りをしたりしていたと思うのですが、

敏子さんが精神的にとてもとても辛かった時

もうどうしようもなく辛かった時に、

 

 

 

「・・・助けてください！！！」

と、たまらずその木でできた十字架を

口にくわえたのでした。

 

 

 

口の中に十字架を入れて

グッと噛んだ瞬間

ガキッ！！！！

と、ものすごい音がしたのでした。

 

 

 

完全に折れた。

と思うような音だったそうです。

 

 

 

「ああ…折れてしまった…」と、

敏子さんが恐る恐る

噛んでしまった十字架を出すと、

すごい音がしたにもかかわらず

なんと十字架は折れていませんでした。

 

 

 

「なんや？今の音は？？」

と、敏子さんは首を傾げました。

 

 

 

 

 

 

翌日、母たちの故郷、兵庫県の

生野銀山にあるカトリック教会に

敏子さんは何らかの用事があって出かけました。

 

 

 

生野銀山のカトリック教会は、

別に敬虔なクリスチャンばかりが出入りする所

というだけではなく、

 

 

 

町の子供たちが卓球をしに遊びに行ったり、

町の人たちが井戸端会議をしに行ったり、

「人が集まる寄り合いの場所」という感じで

広く利用されていたそうです。

 

 

 

敏子さんは昨晩の

「十字架折れたと思ったのに折れなかった事件」

のことを相談しに行ったわけではなく、

ララ物資か何か、別の用事で行ったのでした。

 

 

 

そのカトリック教会には白人の神父さんがいました。

敏子さんはその神父さんに迎えられ、

何かお話をしようとしたのですが、

いつもの広間や、いくつかある部屋が、

どの部屋に行っても

どの部屋に行っても

その日に限って人が利用中でした。

 

 

 

全室埋まっているということは

初めてのことだったそうなので、

結局、敏子さんは

「どうぞお入りください。」と、

何故か食堂に通されることになってしまいました。

食堂に案内されることも初めてだったのかもしれません。

 

 

 

すると、その食堂にある大きなテーブルに、

カトリック教会のシンボルとも言える

大きな大きな十字架が

横たえて置いてありました。

 

 

 

その十字架はなんと、

昨晩、敏子さんが噛んだそれと

まったく、同じ位置で、

ボキッと折れてしまっていたのです！

 

 

 

びっっっっくりした敏子さんは息を飲み、

思わず

「これ、、私が昨日噛んだんです。」

と言いました。

 

 

 

するとその神父さんの顔色がサッと変わってしまい、

「・・・お帰りはあちらです。」

と、そのことについては一切触れずに、

帰されてしまったのでした。

 

 

 

 

白人の神父さんも、

その出来事をすぐに頭の中で理解することができなかったのか、

怖かったのかもしれませんが、

 

 

 

その後も、その話について触れることは

みんなが生野を離れてしまってからも

ついに最後まで、

無かったそうです。

 

 

 

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あい