タロットウォーズ・１巻の感想【※ネタバレ注意】

ごきげんよう。

タロット占い師の中込あいです

 

 

 

タロット占い師の観点から

タロットを題材にした漫画を読んでみよう。

 

 

 

ということでさっそく、

タロットに聞きながら購入したものが届いたので、

（タロットに聞きながら？）←クリック！

 

 

 

「タロットウォーズ」第１巻（文庫本版）

を読ませていただきました。

ネタバレ内容も含まれるので、

ご自身で読みたい方はご注意ですよ

 

 

舞台は日本の80〜90年代でしょう。

主人公は中国地方の山間部で

ペンションを営む両親がいる

女子高生の関雪乃ちゃん。

 

 

 

 

関さん・・・！？

不思議が好きな人には

お馴染みの関さんと同じ名字とは

作者さんの未来予知が炸裂しているのかしら・・・

さっそくヤバイぜ・・・ゴクリ・・・（過剰）

 

 

 

 

 

雪乃は近所に住む

元・聖書の研究家のおじいちゃんに

（親戚ではないと思われる）

タロットのやり方を教わり、

すぐにその才能に目覚めて

ペンションのお客さんや学校の友達に

占いまくってあげるようになります。

 

 

 

この元・聖書の研究家のおじいちゃんってば、

タロットのやり方だけでなく、

黒魔術にも異様に詳しくて（笑）

何か世界を揺るがすことを

世間に発表しようとして

魔術団体から狙われ、

奥様と家を失った過去があります。

 

 

 

激しい。

私の親戚は牧師なども多くいますが、

サタン（悪魔）の話はすれど、

黒魔術にこんな異様に詳しくはならないぞ。普通。

 

 

そして雪乃の両親がある日、

ねちっこい営業マンに引っかかり、

営業を断ったがために、黒魔術で呪われます。

「営業を断ったから呪う」←わあお！

 

 

 

雪乃はタロット占いを駆使して、

両親に黒魔術をかけた

魔術団体を、やっつけます。

 

 

 

第1話から、タロット占い師の範疇を

サクッと超えてきました。

そうか、これはファンタジーなのだ、

とここで頭を切り替える必要性を感じました。

 

 

 

 

 

 

雪乃がクラスメイトの将来を占って

交通事故で死ぬことをリーディングする場面があります。

結局、雪乃はそれを本人に告げず、

クラスメイトはその日の下校中、

交通事故で亡くなります。

 

 

 

直接的な表現で人の死がタロットで出たことは・・・

何千回とリーディングした中で

１回くらいしかありません。

滅多に出ないということです。

 

 

 

しかしそれが出た時、

逃げないで向き合って

対応策とか、避けられるのかとか

そういう見方を何故しなかったのか雪乃め。。

と苛立ってしまいましたが

雪乃は普通の女子高生だし、プロの占い師でもないので

しゃーないか、と思いました。

 

 

 

 

 

 

雪乃のクラスメイトが

「こっくりさん」を頻繁にやったことで

霊体に取り憑かれてしまいます。

クラスメイト大変だな。

 

 

 

クラスメイトは刃物で自分の体を切りつけたり、

体型が変わってしまうほど

エクソシストな感じになってしまいます。

 

 

 

雪乃はその問題に対し、

タロット占いで助けようとします。

いやタロット占いでどうこうできる問題じゃないって。

 

 

 

すると雪乃だけでなく、

テレビに出るほど有名な高校生占い師

五十嵐純も現れました。

 

 

 

五十嵐純はメガネの知的クールレディだけど

「その様子だと、あなたもこの謎に

タロット占いで挑戦しに来たようね」

ってドヤ顔で言うのですが、

霊体に取り憑かれた云々は、

占い師の出番じゃないってば、

霊能者に頼もうってばよ。

 

 

 

悪魔や霊体に取り憑かれたり、

神的なものの祟りで

人の命がなくなるような出来事は

事実としてこの現実世界に起こっています。

それに対し、占い師が中途半端に関わって

何も解決しなかった話も耳にしたことがあります。

餅は餅屋だよ〜

程度によるけど、基本的に占い師の仕事ではないよ〜

 

 

 

そして案の定、

雪乃も純も悪魔祓いに苦戦します。

途中で八角絵里香という

お金持ちロリータ少女占い師も現れます。

 

 

 

この八角絵里香ちゃんのタロット占いスタイルは

タロット占いっていうか

霊媒師ですわ。

セミトランス（意識半分持って行かれる）か

トランス（意識全部なくす）になって、

人が変わったように言葉を話す。

いや、タロットいらないや〜ん。

 

 

 

雪乃も「どうしてタロット占いをやっているの？」

とツッコミます。

すると絵里香

「あら、だって、楽しいじゃありませんか。

色とりどりのカードが扱えて、

こんなに楽しいこと、他にありませんわ！」

だって！

そうだね！理由なんてそれで充分だね！

絵里香ちゃんエエ子や（ほっこり）

 

 

 

絵里香ちゃん登場をもってしても

困難を極める

クラスメイトへの悪魔祓い。

途中でさらに新キャラクター

フェミニズム教団一支部の指導者を務める

志摩拓也くんが現れます。

 

 

 

志摩くんは美少年です。

初期の美輪さんみたいな感じね。

魔術師というのは

男女両方の性を併せ持つのが理想

というのがフェミニズム教団の

基本理念とのこと。

中性的な志摩くんが指導者なのも頷けます。

 

 

 

かくして雪乃・純・絵里香・志摩の４人は

特に志摩の魔術の活躍により

悪魔祓いに成功します。

 

 

 

そして「住む世界が違うから」と

別れる４人・・・

「では、それぞれのタロットを・・・！

さよならー！！」

っていう別れ文句が素敵だなと思いました。

タロット教室の時に使おう。

 

 

 

 

 

 

別れから９日後、東京で、

首がねじおられ、

顔が逆さに後ろを向いてしまった変死体が

発見されました。

 

 

 

悪魔の儀式、夜宴（サバト）の生贄だと

直感した雪乃はタロットを手に東京へ行きます。

だから、人死んでるから。

占い師の仕事の範疇を超えているから。

 

 

 

あと中国地方から東京に来るのって…

１６歳の雪乃の金銭面とフットワークの軽さに

ビビります。

 

 

 

雪乃は渋谷のハチ公前で、

五十嵐純と再会します。

「占い師っていうのも因果なものね…

ニュースを見て占うと、ほっとくわけにはいかなくて…」

って純さん、占い師は人が死ぬ事件に

そんなフットワーク軽く行かないよ…

 

 

 

純だけではなく、

志摩、絵里香も渋谷に集結してしまい、

あっという間の再会を果たす４人。

どうやらこの４人が

レギュラーメンバーになりそうですね。

 

 

 

雪乃の囮作戦と

タロットを使い（笑）

ヤ○ザが中心となる魔術団体を突き止めます。

魔術団体ってより

邪教って感じですかね。

 

 

 

そして最後は警察の力によって、

邪教の連中をしょっぴきます。

１６歳やそこらの子が騒ぎ立てるだけで

よく警察が動いてくれたなあ。

 

 

 

レギュラーメンバー４人は

また再開するだろうね

という予感を感じつつお別れしたのでした。。。

 

 

 

 

 

 

文庫本版、ラストは

雪乃の修学旅行のお話しです。

雪乃の修学旅行はさあ大変☆

 

 

 

クラスメイトの堀田君が悪魔と契約しちゃったり、

「塔」のカードが出た次の瞬間

大地震が来て宿が倒壊しちゃうし。

大変☆ってレベルを超えています。

 

 

倒壊した瓦礫の中に閉じ込められた

雪乃とクラスメイトたち。

雪乃はタロットではなく

トランプを使って、脱出口を見つけます。

クラスメイトたちも皆無事でした。

 

 

 

でも、悪魔と契約して地震を起こした堀田君は

精神科に入院することになりました。

 

 

 

いやクラスメイトたち大変だな。

巻き込まれるな。

 

 

 

これは、コナン君が行くところ

必ず殺人事件が起こるから

コナン君が死神じゃないか、

っていう説と同じ匂いがしますね！

 

 

それにしても、

面会できないレベルの精神科入院になった堀田くんに対し、

痛々しい表情を見せながら

 

 

 

「でも堀田くんにとっては幸せでしょうね

これで本物の悲劇のヒーローになれたんだから…」

と言った次のコマでは

「そうだね☆」はっはっはっ

と笑うクラスメイトたち。。

 

 

 

怖ッ。君達もじゅうぶん悪魔的だぞ。

まあこのくらい図太くないと

ここのクラスメイトやっていけないよね。

 

 

 

 

２巻は果たして

どれだけのクラスメイトが犠牲になるのか！？

タロット占いというかなんというか、

一体どんなミラクルリーディングを見せてくれるのか！？

 

 

 

震えて読もうと思います。

 

 

 

 

読んでくれてありがとう

あい