繰り返すあやまち。

ごきげんよう。

タロット占い師の中込あいです

 

 

「妹が鬱病と診断されて、

学校も休みがちで、

とにかく異常に寂しがるので

みてあげてほしいです。」

と、クライアントのSちゃんから

ご依頼がありました。

 

 

 

Sちゃん自身も躁うつ病を抱えていて、

カウンセリングや西洋医学や

東洋医学やその他最新治療など

たくさんのアプローチをした中で、

ブロック外しなどのヒーリングにも

効果を感じてくれました。

 

 

 

「ならば妹も」ということで

信頼してくれて、ご依頼をくれました。

 

 

 

なので「初めまして」の妹ちゃんは

タロット鑑定というよりは、

最初からヒーリングをさせてもらいました。

 

 

まず意識を集中させて、

妹ちゃんの潜在意識の中、

魂の記憶の中にダイブしていくと・・・

 

 

 

岩肌が剥き出しになった簡素な洞穴の中に

最低限の家具が置いてあるような

冷たい暗い部屋がみえました。

「それは隠れ部屋だ」

という情報が入ってきました。

 

 

 

神父のような格好をしたおじさんが

隠し扉のようになっている本棚を横にずらして、

食べ物を定期的に運んできてくれます。

 

 

 

その冷たくて暗い部屋に

妹ちゃんは閉じ込められていました。

 

 

 

はじめは独房か？

と思いましたが、違います。

 

 

 

妹ちゃんになんと説明しよう。。と考えて、

不意に口をついて出たのは

「ねえ妹ちゃん、『アンネの日記』って知ってる？」

と尋ねると、

妹ちゃんの目は大きく見開かれ、

「ひあっ！！」と息を呑んで

顔を手で覆ったのでした。

 

 

 

「アンネの日記」とだけ言えば

もうお分かりだと思います。

ナチス、ユダヤ人迫害、鉤十字ハーケンクロイツ

これらの歴史を勉強する際に、

妹ちゃんは昔から

とても過敏な反応をしていたそうです。

 

 

 

つまり妹ちゃんは過去生で

ナチスから逃げていたユダヤ人女性（女の子）

だったのでした。

 

 

 

隠し部屋には一人でいました。

家族は皆殺されました。

兄か従兄弟のお兄さんが

押しかけてきた軍の人？と

差し違いになり、

その混乱に乗じてか、

妹ちゃんは一人だけ、何故か逃げおおせました。

（ちなみにこの兄か従兄弟のお兄ちゃんは、今世の姉のSちゃんでした）

 

 

 

でも、隠し部屋にいたのであれば、

保護されたわけだから、

なぜこんなに恐怖に震えているのだろう？

と、その恐怖の意識にフォーカスすると、

 

 

 

妹ちゃんはとても小さかったので

「状況がさっぱり理解できていない」ということでした。

なんだかよく分からないまま

目の前で家族がいきなり虐殺され、

自分を最後まで守った兄（か従兄弟）も殺され、

なんだか分からないまま逃げて保護され？

よく分からないまま暗い部屋に押し込まれました。

 

 

 

でも神父さんがご飯をくれるなら

人の温もりを感じられたんじゃ。。？とみると、

「言葉が分からない」とのことでした。

スイス？ベルギー？など

詳しくは分かりませんが、

言葉が通じない国で匿われることになったのでした。

 

 

 

神父さんももちろん最初は状況説明を試みました。

でも言葉が全く通じないし、

妹ちゃんが異常に怖がり心を閉ざしたので（当然だよね）

神父さんも刺激しないようにだけしようと

言語での意思疎通を諦めてしまったようでした。

 

あまり関わる人を増やしたくない

という思いもあったと思います。

 

 

 

だから最初に私が全体のシーンをみた時に

独房か？と思うくらい、

孤独に満ち溢れていました。

 

 

ここまで話してから、妹ちゃんは

自分の状態や症状を

お話してくれました。

 

 

 

一人暮らしを始めてから

「部屋の外から私を殺しにくる奴がくる！」

という謎の強迫観念に襲われて、

部屋の窓を全部目貼りして、

光が入らないようにしていたそうです。

 

 

 

「謎」の強迫観念じゃないよね。

ヒーリングをすれば、

その原因理由はハッキリしていました。

妹ちゃんは今もずっと、

直近の過去世での恐怖体験から

抜け出せない部分があったということです。

 

 

その後、この過去生の女性はどうなったかというと、

一体何年の時が経ったのか、

かなり時が経ってから

その隠し部屋から出てくることになりました。

かなり老けてみえますが、

それは心労によるものだと思います。

 

 

 

でももうね、認知症のような状態というか、

頭が狂ってしまったと言いますか、

そのまま普通の生活に戻ることはできず、

病院か？施設？のようなところで

亡くなってしまった様子でした。

 

 

まだ隠し部屋に篭り出したばかりの頃、

女の子は時々

自分がダンスをした時のことを思い出していました。

ダンスをするのが好きでした。

ダンスをして、家族やみんなが

「わー！！」って拍手してくれるのが

とても嬉しかったのです。

 

 

 

というと、妹ちゃんは

「私ダンスやってました！」とすかさず挟んでくれました。

そして妹ちゃんは今、

ステージに立つ準備をする学校に行っています。

これからステージに立つ方なのです！

 

 

 

過去生で辛い思いをしたその子の分も

妹ちゃんがステージでたくさんの拍手を浴びてほしいと

切に願いました。

 

 

 

そして、それらの苦しい辛いブロックを

ヒーリングさせてもらい、

書き換えもさせてもらいました。

 

 

後日、Sちゃんから

「妹が窓を開けようとした！」

という報告が入ってきました。

 

 

 

窓を開けようとしたら、

建て付けか何かで

窓が固すぎて開かなかった

というオチなのですが（笑）

それでも妹ちゃんが窓を開けようとした。

というのは、すごい前進だな。

と思いました。

 

 

 

そして私は、

この妹ちゃんをリーディングさせてもらった時に、

このお話に似た

別の驚きの話を思い出しました。

 

 

私のヒーリングの先輩のご家族が

「満員電車に乗れない。」ということで

とても大変な思いをしていました。

 

 

 

通勤ができないので、

往復で６時間かけて（！）

歩いて出勤したりしていたのです。

 

 

 

先輩がそのご家族のことをリーディングした時に、

そのご家族がトランス状態になってしまい、

なんと、

ポーランド語を話し出したのだそうです。。！

 

 

 

もちろんそのご家族は純日本人で、

ポーランド語なんて習った事もありません。

後から調べて、

「あれはポーランド語だったね…」

と確認し合ったそうです。

 

 

 

でも、リーディングを始めてすぐに、

アウシュヴィッツの強制収容所でのトラウマが

魂に深く傷痕を残しているので、

人が密集する密室である

満員電車に乗れない。

という、潜在意識のブロックが

ハッキリとみえたのでした。

 

 

 

妹ちゃんのリーディングをしたときに

すぐこのヒーラー先輩のご家族の事を

思い出しました。

同じ被害に遭った仲間だなあと、思いました。

 

 

 

この二人だけでなく

全ての人の過去生をみると、

殺戮の歴史が

たくさんたくさん、みえてきます。

 

 

昨今の世界で起きている出来事をみて、

つくづく考えてしまいます。

戦争も支配もカルマしか生まないなあと。

 

 

 

その傷は、今世だけでなく、

来世へも引きずります。

あるいは引きずって来たものがあるから

今世でも繰り返しているのかもしれません。

 

 

 

人間は幼いです。

でも私たちは人間です。

その幼さに憤りもするし

愛しいことだとも思います。

 

 

 

私ができることは

目の前に来てくれた人たちの

魂を解放していくことです。

一人でも多く、生きやすくなる人を増やすことで

それが世界を照らす光になると

私は信じています。

 

 

 

私だけでなく、どんな職業の人も、

どんな立場の人も、

できることは

目の前にあることを一生懸命にやるのみです。

それが魂を磨くことにつながります。

 

 

 

魂が磨かれれば、

それが世界を照らす光になります。

大きなことを成し遂げようとしなくても、

あなたが自分を良くしようとしただけで

世界を照らす光になりますからね。

 

 

 

 

読んでくれてありがとう

あい