夢の中で自由に遊ぶ人の話。

ごきげんよう。

タロット占い師の中込あいです

 

 

数年前にできた線路沿いにあるカフェに、

一度だけ

気分転換で珈琲を飲みにいきました。

 

 

 

タロットをしていたので、

帰りのお会計の時に

「タロットお好きなんですか？」と、

店員さんに話しかけられました。

 

 

 

「好きですよ、趣味っていうか占い師なんですよ。」

というと、

奥から店長の男性が出てきました。

 

 

 

どうやら店長は不思議が大好きらしく、

ご自身の不思議エピソードを

あれこれと語ってくれました。

 

 

 

中でも特に印象的だったのが、

彼はどうやら

「夢の中で明確な意志を持って自由に遊ぶ」

ということを楽しんでいるというのです。

 

 

 

要は「明晰夢」というやつですね。

 

 

 

私もハッキリとした明晰夢は一度だけ体験しましたが、

毎晩夢はたくさん見るものの、

なかなか自分の意志を持って

夢の中を自由にコントロールすることはできません。

 

 

 

それなのに彼は、

夢の中をコントロールするのにだんだん慣れていき、

明晰夢で遊びたい時は

ほぼ自在に見られるというのだから驚きました。

 

 

 

「いつも必ずね、夢の中で日付と時間を確認するんですよ。」

とのこと。

 

 

 

だいたい同じような部屋から夢の導入が始まるようです。

そこには新聞やテレビが置いてあるので、

それで日付と時間をチェックするのだそうです。

 

 

 

「そうでないと、あまりに夢の中が楽しくて

遊びすぎていると

どこに帰ったら良いか分からない

という感覚になるので、

絶対にその日付と時間をしっかり覚えておくんですよ。」

と、笑いながら言っていました。

 

 

 

座標ってやつだな。

と、聞いていて思いました。

「今ここ」がしっかりしていないと

肉体と精神と魂のバランスが崩れちゃうからね。

 

 

 

などと思いながら聞いていると、

彼はさらに気になることを話していました。

 

 

 

「この場面は嫌だな、と思って

場面を切り替えるときや、

なかなか目が覚めないときは、

自殺するんですよ。

だいたい高いところから飛び降りて

うわあ！地面につく…！

ってところで気を失うような感覚になると、

場面が切り替わったり、目覚める流れになるんですよね。」

 

 

 

というので、

「恐くないんですか？」と聞くと、

 

 

 

「恐いよ〜。夢って分かっているけどさあ、

感覚はちゃんとあるんだもん。

だから夢で遊ぶときの、

それだけが嫌なんだよなあ。」

と、苦々しく笑っていました。

 

 

 

 

・・・へえええ。

みなさんはどう思いますかね？

 

 

 

「私もやってみた〜い！」

って感じですかね？

「それは危険だからおやめなさい！」

って感じですかね？

 

 

 

 

私はそうだねえ、

自殺エンドは真似したいとは思わないよね。

もっと柔らかい手段で明晰夢を楽しめるならやってみたいな。

いろんな人がいるなあって思うよね。

 

 

 

 

読んでくれてありがとう

あい