16番「破壊の塔」から17番「希望の星」へ。

ごきげんよう。

タロット占い師の中込あいです

 

 

 

昨日は３月１１日。

滅多に見ないテレビをつけたら、

「あの日の星空」

というドキュメンタリーが放送されていました。

 

 

 

地震や津波、戦争など

理不尽な災害や時に人為的なことで

たくさんの死を目にする

という事実がこの世界では起こります。

 

 

 

そういうことに関して思うことはそれぞれ

はち切れそうなほどあると思います。

 

 

 

言葉にすると壊してしまいそうなので

言及するのはあまり好きではありませんが、

たまたま目にした「あの日の星空」が

あまりにもタロットとシンクロしていたので

それだけ書きますね。

 

 

 

 

 

 

「あの日の星空」は

あの災害の日の夜、

電気もなくて暗闇が訪れた夜の

星空があまりにも綺麗だった

ということに焦点を当てて

被災された方々の体験談が語られる内容でした。

 

 

 

「下は瓦礫なのに、空を見上げたら満点の星空だった。

そのギャップがみんなきっと印象的だったんじゃないかな。。」

と男性は話していました。

 

 

 

近所の工場が火事になって熱風が家の窓を揺らしていた。

下の階の友達が来て

「星が綺麗だから見てみろよ！」と言われて

母親は「こんな時に何言ってるんだ」と思ったけれど

ベランダから見上げた星空が

あまりにも綺麗で、

「あっちの火事を見ると不安だけど

こっちの綺麗な星空を見ると安心した。」

と、当時小学生だった男の子が話していました。

 

 

 

 

 

 

タロットには番号が振られています。

１６番「塔〜THE TOWER〜」のカードは

破壊と崩壊を意味するカードです。

その次の１７番のカードは

希望や道標を意味する

「星〜THE STAR〜」なのです。

 

 

宇宙の真理を表している

タロットの大アルカナも

「破壊と崩壊」の後に「希望と可能性」

を配置しているのです。

 

 

タロットの意味なんて知らない人が多いと思うのに

大災害や大きな破壊崩壊を経験した人たちは

自然と星空を見て

そこにそれぞれ何かを感じた

という事実に、突き刺さるものを感じました。

 

 

「電気がなくて真っ暗だったから

あの日の夜空の星は異様に綺麗だった。」

 

 

 

「普段は電気があるから１等星くらいまでしか見えないけど

あの日は５等星くらいまで

見えていたんじゃないかな。。」

と語る人。

 

 

「あの日、星なんて空なんて見る余裕がなかった。」

と語る人。

 

 

 

「確かに星が今まで見たことがないくらい綺麗だった。

だけど、綺麗と思ってはいけないって思ったの。

綺麗と思ってはいけない。って」

と言う女性。

 

 

津波が押し寄せる中で

何か街灯のようなものに捕まり、

一晩しがみついて救助を待ったという男性も

「ああ、確かにヘリコプターが飛んでいる後ろで

星が見たことがないくらいすごく綺麗だった。」

と話していました。

 

 

 

「『あの時の星空が綺麗だったね。』って

言うのがタブーだったわ。あの時は。。」

と言う人もいました。

 

 

お医者さんだったか、えらい雰囲気の方が

「綺麗とか美しいとか、

そういうことだけじゃなくて、

理屈ではなく訴えてくるものがあったんですよ。」

としみじみと話していました。

 

 

タロットの１６番から１７番

「塔」の次に何故「星」なのか

痛いくらい教えてもらいました。

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

読んでくれてありがとう

あい