ごきげんよう。
吉方取りで福島県の白河に行ってきました中込あいです
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一週間前から白河の天気を確認して
どうやら雪や凍結の心配はなさそうだということで
車で行くことにしました。
鈍行の電車で行くのも楽しそうと思ったのですが
色々と買い物もしたいので車がやはりベストです。
当日の朝、何気なく聞いちゃったんですよね。
今日は車で行くのがいいよね？って
タロットに。
そうしたら
「塔～The TOWER～」
「いいよ。いいけどね。。。」
うわー！！タワー！！
ダメだ。
ダメな感じがする。
でも正位置だから一応大丈夫なんだ。
きっと死にはしない。
と冷静になって色々と聞くと
「事故注意」
「とにかく気を付けていれば大事には至らない。」とのこと。
そんな身も蓋もない。
でも「電車にした方が良い」
とまでは出ないので
もう気を付けて行くしかありません。
ということで、微妙な覚悟を胸に出発をしました。
☆
東北道というのはトンネルも少なく起伏もあまりないし
とても走りやすい道路で
母と談笑しながら、快調に走っておりました。
それは宇都宮を過ぎてしばらくしてからでしょうか
何の前触れもなく
ブババババババババババ
という激しい音が車から聞こえてきました。
何か硬質なものが当たっているような音です。
母に「え！？何これ！？」と言うと
母は黙りこくっています。
え？なんでだんまりなの？
これは私にしか聞こえない音なの？母さん？
と私がとまどう間、
母は音の正体を懸命に頭の中で検索していたそうです。
「これは道路に敷かれた何か…石か砂が当たっているんじゃないかしら。」
と言うけれど
ブバババババババババ
という音はずっと連続しているので
私にはまったくそうは思えませんでした。
何かが車体に張り付いて
それが当たっているのだろうと思いました。
そうなると何が恐いって、
ハンドルを取られるのが恐くなりました。
自転車のタイヤに傘が挟まってこけたあの時。
あんな現象が車で起こったら死ぬかもしれません。
シャレにならん。
とりあえず減速して一番左側によって様子をみましたが
音はいっこうにやむ気配がないので
スペースのあるところに車を停めました。
渋滞でもないのに高速で路肩に停めたのは初めてのことでした。
母と私は降りて車体の確認をしましたが
私が見る限り何も張り付いていない・・・
ということはメカ部分に何かが！？
なにこれ、ジャフ的なものを呼ぶべきなの？！
と混乱していると母が
車の後ろから下を覗き込み
「ビニール袋が絡まっている！あれや！あれが原因だわ！」
と断言しました。
確かに後ろのタイヤの間の奥の
メカ的な部分に
茶色いビニール袋がからまっている。
グリングリンに巻かれてからまっているけれども
ビニールごときがあんなに激しい固い音を鳴らすのか？
と半信半疑でした。
でもとにかく次のサービスエリアで
スタンドの方に見てもらうしかないと思ったので
またゆっくりめのスピードで出発をしました。
けれども次にあるのはスタンドのない
パーキングエリア・・・
そこまで２０キロほどありました。
これは大丈夫なのだろうか。
相変わらず
ブバババババババ
という音が聞こえてきます。
ハンドルを取られることだけが気になってしまったので
母に
「ちょっとカバンからタロット出して！聞いて！」
と母に指示しました。
「次のパーキングエリアを過ぎて
ちゃんと確実にスタンドがある次のサービスエリアまで
このまま行けるかどうか聞いて！」
と母にうながすと
母はタロットリーディングをはじめました。
「カップの４」
「行ける。」
カップの４のどっしりした感じにホッとしました。
よし、サービスエリアまでは行けるんだね。
じゃあそこまでは頑張ろう。
ちなみに次のサービスエリアは上河内でした。
そのタロットを聞いた段階から４０キロ以上は離れていたのかな。
とりあえず上河内までは「カップの４」で大丈夫というので
進んで行くと
ブバババババババ
の音がプツッと途絶えました。
・・・・あれ？音がやんだねえ・・・
と、母と私はシーンと静かになった車内で
それはそれで不信な思いで首をかしげました。
音はやんで、
車は普通に走っています。
あまりに普通になったので
しばらく走っていると
「サービスエリアに寄らないでも良いんじゃないの？」
という思いが頭をよぎりました。
上河内まで行ったら白河はもうすぐなので
行けるならこのままゴールまで行ってしまいたい。
ということで、
「このまま白河まで行っちゃっていいか聞いてみて。」
とまた母にリーディングをお願いしました。
すると出たカードは
「カップの７・逆位置」
「ダメよ。」
そうか、やはり早くスタンドに寄った方が良さそうです。
「う～ん、そもそもの話しさ、
そもそもあの音の原因があのビニール袋だったのか聞いてみて！」
と母タロットにたずねると
「カップの６」
「うん。ビニール袋が原因だね。」
うわ～・・・親族のカード・・・
母が見てそうだと断言したものを信じろと言われたような気がしました。
そして母が
上河内サービスエリアのスタンドに寄った方が良いか
改めて聞くと
「審判～JUDGEMENT～」
「行きなさい。」
と力強く出たので
もう音はしなくなっていましたが
上河内SAのスタンドに行きました。
スタンドに着くなり事情を話すと
おじちゃんはすぐに車体の下を覗きましたが
「何もないよ～？」と言います。
すかさず母が
「ここ！ここから見ると見えるのよ！見て！」
とおじちゃんを促し、
おじちゃんは母に言われた角度で車体の下を覗き込むと
「あはー本当だねー、ビニール袋だねえ。これだねえ。」
と笑っています。
「ビニール袋ごときでそんなすごい音します？！」
と私が「そんな笑えない音だったんだぜ」
という事をアピールすると
おじちゃんは
「あれでしょ？プロペラがずっと当たっているような音でしょ？
するよきっと。」
と言ってくれたので
「プロペラが当たっている」という表現がピッタリだったので
なんだかホッとしました。
そしてすぐに車体の下にもぐって
ビニール袋を取ってくれました。
所用時間はたったの１分。
途中で音がしなくなったのは
ビニール袋が摩擦で焼けて切れたからでしょう。
３分の１くらいの大きさになった
ヘロヘロのビニール袋の破片がカサッと出てきました。
思わずおじちゃんに
「こういうことってよくありますか？」
と聞くと
おじちゃんは食い気味で
「無いねえ～」と笑っていました。
ですよね。
こんなヘロヘロの物体に
５０キロ以上の間、脅かされることになったなんて・・・
おじちゃんは
「これでもう平気だと思うけど
もしまだ変な音がしたら、下でちゃんと点検してね。」
と爽やかに送り出そうとしてくれたので
あ、お金は・・・？
と言うと
「取れないよお～」とまた爽やかに笑っていました。
「審判～JUDGEMENT～」が出ていただけに
「天使に見えます。」
とか危ないことを口走ってしまいました。
☆
その後はずっと、快適ドライビングでした。
母と何度も「すごい体験をしちゃったねえ」
と話すたびに
「おじちゃんに飴ちゃんでもあげたらよかったなあ。。」
と思いました。
ああ、今思うと、
もし白河まで行ってスタンドに寄ったら
ヘロヘロのビニール袋がもうなくなって
原因探しが出来なかったかもしれないから
やっぱり上河内で寄って良かったんだなあと思いました。
おじちゃんもいい人だったしね。
ありがとうね。
読んでくれてありがとう
あい🍀
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