そして八戸の海の方へ行ったのよ。
三沢や八戸の方も
あの地震の時、津波で大変な被害があったみたい。
誰もの心に焼き付いた
あちらの甚大な被害の方が注目されていましたが
ここら辺の港街の家や工場も大変だったって。
もうだいぶ落ち着いて、
新しくしている所もあれば、
ガレキの山もいくつもありました。
グチャグチャになった船もあった。
二時災害
三時災害と、
やはりあちこちの仕事に響いているみたい。
従兄弟の友達の漁師は、
地震の後すぐに船に乗って沖に出たんだって。
船を守るために。
若いから反応早く沖に出られたけれど、
間に合わなかった人の船は
流されてグチャグチャになったのだそうです。
沖の船の上で、
迫り来る波も怖かったけれど、
引き潮の方が怖かったと言っていたそうです。
木にしがみついて流されずに済んだ人もいたり、
車の会社の、大量の新車を格納するところも全てやられたり、
津波のあと空き巣が増えて、
友達や知り合いの家の金目のものは
ほとんど盗まれたって。
ゲーム機などまでも。
キレイな海を呑気に見ながら
そうした話しが聞けてよかった。
松林がスカスカになってた。
あちこち復旧工事をしていた。
私が見て聞いたのは
ほんの数千万分の一の傷。
それでも触れられて良かった。
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