ごきげんよう。
朝母の電話で起こされて私も拝見しました。中込あいです
柚木沙弥郎先生が主人公なので
父リハルはあくまで脇役です。
一生スポットライトを浴びないと思っていた
父のサポーター人生も
しっかり丁寧にご紹介していただいて
ちょっと泣けました。
トータルすると、父が映っていたのは
ほんの数分だったと思いますが、
父の人生の全てと言っても過言ではない
仕事姿でした。
４５分間の中でずっと映っていた
美術館や様々な場所に置かれている布作品は
着物や柚木先生の処女作品以外
全て父リハルが染めたものです。
↑サブカル師匠のパイセンが画像を編集してくれました！
「柚木先生はもちろん凄い人だけど
これだけの作品を数え切れないほど
作り続けてきた理晴ちゃんも凄いと思う」
と母が言っていました。
あ、映らないと思っていた母も映っていましたね（笑）
紫色のヤッケを着て
父の工房で手伝っているシーンの人が母です。
ああやって母も長年、
父の仕事をサポートしていました。
柚木先生を父がサポートし、
その父を母がサポートする。
人は一人だけど
一人では成し遂げられないことでいっぱいですね。
数分でも、父の仕事の集大成を
こうして映像という形にしていただけたことは
幸せなことです。
母曰く、プロデューサーさんのお人柄が
滲み出ていたそうです。
ありがとうございました。
これで父も天国へ行くことができるでしょう。
（絶賛生存中）
↓ここからは裏話↓
☆父リハルのインタビューも撮影したのですが、
バッサリカットされていました。
母曰く
「今トンボのヤゴを飼っていてねぇ〜。」とか
「柚木先生は酒飲まないからダメだよねぇ〜。」など、
どうしようもない発言ばかりしていたので
全部カットで良かったと
母が遠い目をしていました。
☆柚木先生が黒い紙に白いチョークで
「木」のエネルギーを絵にしていましたが、
いつもは休み休み、ゆっくりハサミを入れるのに
「撮影が来ていたから張り切っちゃったよ」
と、一気にハサミで切る作業を終えてしまったそうです。
自分より大きい紙を切るのは大変な作業だと思います。
それを９５歳でやってしまうのだから凄いよね。
「年寄り」を理由に
できないことを増やすのは
やめようと思いました。
☆父リハルの登場シーンは小芝居だそうです。
本当はもう先生の家に行っていたのに
「ピンポンを押して今入ってきた風にしてください」
と撮影隊の方に言われ、
演技力皆無の父と先生は
だいぶ挙動不審になりながら小芝居したそうです（笑）
☆先日、実家に詐欺のハガキが来ました。
「裁判所からの最後通告」みたいな内容の稚拙な詐欺です。
疑いつつも母は驚いて
記載していた電話になんと電話してしまいました。
（絶対ダメだよ！）
その時は繋がらなかったので大事に至りませんでしたが、
そのあと
母は警察署にハガキを持って行きました。
警察の人は「電話してしまったならば履歴が残るから
きっと詐欺グループから
電話がかかってくると思いますが、
留守電にしたり、決して対応しないでください。」
と言われました。
その翌日です。
実家に電話が鳴り響きました。
「ほらきた！でも詐欺グループだからね。
出ちゃダメだよ。」
と母と姉は構えました。
その電話は何度も何度も鳴りました。
「５分も間を置かずに鳴って非常識だわ。」
「しつこいね」
「全く失礼だよ詐欺グループ」
と、母と姉は電話を睨みつけていました。
３時間ほどの間に１５件以上の着信があり
母と姉がようやく
留守電にしてみると
「あ、NHKの◯◯です。
中込さんのお宅で…よろしいです…よね？」
と、なんと
「日曜美術館」のプロデューサーさんからの電話だったのです。
その内容は
「今ナレーションを録っているのですが、
中込リハル↑さんなのか、中込リハル↓さんなのか
正しいイントネーションが分からなくて」
ということでした。
私は伊藤ハムさんのナレーションを
少しさせていただいたことがありますが、
そのスタジオで
「多くのテレビ番組もここで録音されますよ。」
と聞いたことがあります。
おそらく、「日曜美術館」製作も
スタジオを借りて録音作業されていたと思います。
リハルの名前のイントネーションのためだけに
延長料金払ったんじゃないかな。
私がNHKの人なら
もうどうでもいいよってきっとなったと思います。
しかも３時間かけてやっと出た父が
「いや〜お疲れ様ですぅ〜
もうさ、近所の人にも
NHK出るのかって声かけられちゃって
もう大変なんですよ〜
え？うんうん、リハル↓リハル↓
地球上に僕しかいないと思うよ。」
などと、ますますどうでも良い話を始めるので
さぞかしイライラされたと思います。
申し訳ございませんでした。
母と姉は死ぬほど謝り倒したでしょうね。
詐欺グループかと思った事情も話したそうですが
申し訳ございませんでした。
そういった部分も噛み締めながら、
来週６月１０日（日）
午後８時から再放送なので
見てみてね〜
読んでくれてありがとう
あい
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