タロットウォーズ・２巻の感想【※ネタバレ注意】

ごきげんよう。

タロット占い師の中込あいです

 

 

 

台風の影響で

強風や、ゴリラげいう・・・

（ゲリラ豪雨の意）

こんな時は引きこもって

漫画やゲームの趣味がはかどっちゃうよね。

 

 

 

ということで

タロットウォーズ第２巻（文庫本版）の

感想文をしたためます。

 

 

 

タロットウォーズを愛している皆さん、

どうしてもツッコミが多くなってしまって

ごめんなさい；；

それでもよろしければ、

第１巻の感想文はこちらです←クリック

 

 

２巻はなんと、

「いかすバンド天国」ならぬ

「タコス天国ロックバンド」

というテレビ番組から始まります。

 

 

 

イカ天じゃなくてタコ天ですね（笑）

お若い方はググってみようね。

その昔、「イカ天」という

伝説のバンド輩出番組があったのですよ。

 

 

 

その「タコ天」に、雪乃の実家のペンションで

バイトをしていた兄ちゃんが出演し、

「はにわロックス」としてデビューし、

有名人になってしまいます。

 

 

 

しかし、「はにわロックス」のCMを見た人が

動機なき殺人を繰り返すという

超物騒な事件が相次いでしまいます。

 

 

 

一方その頃「はにわロックス」を見た

タロット師匠のおじいちゃんが

「浮世絵タロット」というデッキを

雪乃にプレゼントします。

SUSHI・テンプ〜ラ・GEISHA！

みたいなコテコテの

外人が描いた日本像を詰め込んだデッキです。

 

 

 

「うはあ、変なイメージが邪魔になって

答えがまとまらない」

と、雪乃は「浮世絵タロット」でのリーディングに

手こずります。

 

 

 

そうなのよ、個性派のタロットデッキは

完全に相性がありますからね。

私が無難な普通の「ウェイト版タロット」を

すすめている理由が、こういうことなのです。

 

 

 

それでも雪乃は見事に

「浮世絵タロット」を使い

「はにわロックス」のCMに、人殺しを促す

サブリミナル効果があることを突き止め、

テレビ局に押しかけ、

放送局の複雑な機械に対し、

タロットを使って適切なボタンを押して

（無茶な！笑）

全国にサブリミナル広告を晒します。

 

 

 

時は過ぎ、「はにわロックス」のブームは去り、

一発屋で終わった兄ちゃんは

雪乃のペンションにバイトとして出戻ってくるのでした。

 

 

 

バンドマンと聞いたら他人事ではないので、

このバイトの兄ちゃんが報われるお話が

今後あるといいなあ。

名前すら出ていないけど。

１９９９年に人類が滅亡すると信じ込んでいる

雪乃のクラスメイト（不良グループ）が、

あんぱんの吸いすぎでトリップして

幽体離脱した世界に囚われてしまいます。

 

 

 

１９９９年に人類が滅亡するからもう勉強しない

って言った

「ちびまる子ちゃんのハマジ」以上のバカだな！

 

 

 

その不良グループを助けるために

雪乃は、純・志摩・絵里香と

アストラル・トリップをすることにします。

 

 

 

いやいやいや、

あんぱんも「ダメ、絶対」だけど

故意にやる幽体離脱も充分「ダメ、絶対」だよ。

 

 

 

絵里香にいたっては

「まあ皆さんで幽体離脱を？お花摘みと同じくらい楽しそう！！」って

だから地に足がついていないスピリチュアリストは

お花畑脳とか言われちゃうんだってば。。

スピリチュアリストっつーかオカルティストだね。

 

 

 

ちなみにうちの姉などは、

子供の頃、よくアストラルトリップ（幽体離脱）をして

遊んでいたということです。

子供時代には、よくあることだと思います。

まれに大人になってそれで遊んでいる方もいますが・・・

あまりオススメはいたしません。

 

 

 

そして雪乃たち４人は肉体を離れ、

アストラル体となりアストラル界に行きます。

悪魔に乗っ取られたアストラル界を

それぞれの星座（四大元素）などの

特質を使って悪魔と対峙していき

なんやかんやで解決させます。

 

 

 

最後に、神のいる部屋に入ると

そこには誰もいなくて、４人が着席します。

ということは「神とは僕ら自身・・・？」

なんてまさかね！！

と、締めくくられるのですが、

 

 

 

それって宇宙の真理の

とても大切な所に辿り着いているのだけどね。

一人一人の人間が創造主であり、

人類の滅亡云々は、

いま地球上にいる我々次第ですからねえ。

純が「何を占っても悪いことしか出ない」と、

珍しく不調を訴えるので

お守りを買いに行くことになりました。

地上最高のお守りになる石は「サファイア」だ

ということで、

雪乃はバイトをして自分で稼いだお金で

純にサファイアをプレゼントしてあげます。

 

 

 

私が、とある筋から聞いた地上最強の石は

サファイアじゃないんだけどなあ？

まあ石との出会いは、人と同じで全て縁だし、

どんな石でも

「これが最高最強！」と思うことが大事なのでしょう☆

 

 

 

その純のサファイアが、ライバルの子に盗まれて

てんやわんやするのですが、

また４人でタロットを使ったり、

悪魔と交信したりして、

サファイアを悪魔の元に返す（？）

という形で解決させます。

 

もうそろそろ、悪魔ともオシリアイ感覚ですね！

ラーメン占い。というものが出てきます。

ラーメンを何から食べるのか、どう食べるのか

で、将来結ばれるタイプを占うそうです。

 

 

 

私は占い師ですが、こういうのは全然信じておりません。

統計学としての信憑性があるのかもしれませんが

いつだって例外があるからねえ！

 

 

 

そのラーメン占いを見ていた

恋愛脳女子のクラスメイトに恋の相談を受ける雪乃。

恋愛脳女子は、

恋のライバルに勝つため、

黒魔術に手を出し、悪魔を召喚します。

もはやラーメン屋に行くような手軽さの悪魔交信ですね！

 

 

 

一応恋に勝利はしますが、

男がクズなので一瞬で別れます。

悪魔召喚したにも関わらず、

寿命とか持って行かれないで良かったねえ！

・・・いやまだ分からないか。

「報いを受ける」って雪乃は言ったしね。。怖

夢占いにハマったクラスメイトの村田に

「夢判断とタロット占いのどっちがすぐれているか勝負だ！」と

非常にくだらない勝負を挑まれる雪乃。

さすがの雪乃も拒否しますが、

タロットを掃除バケツの汚水に捨てるなどして

ケンカを売ってくる村田。

 

 

 

村田、やり方が陰湿だな。

それでも我慢する雪乃。えらいぞ。

タロット代弁償しやがれ村田。

使い込んだタロットなんて

値段つけられねぇ価値だぞ村田、ヲイ村田。

 

 

 

しかし

夢判断の相談者の秘密を暴露させられて

泣いている子を見て雪乃はキレます。

村田は色々な人の相談に乗って、

その秘密をみんなに言いふらして楽しんでいます。

 

 

 

村田、清々しいほどのクズだな。

そして夢診断とタロットのどちらがすぐれているか

という意味不明な勝負に雪乃は乗ります。

 

 

 

小さい頃から村田が見つづけている悪夢を

解析するという勝負内容ですが、

それを「村田が死ぬ夢だ」と雪乃は言います。

小心者の村田はあっさり精神的に病みます。

 

 

 

村田ざまあwww

と思いますが、

「死ぬ」とかすぐ極論が出てきて

怖い世界観だっちゃねえ。

 

 

 

「お前死ぬぜ」と死の宣告をした雪乃に対し、

志摩はお叱りをいたします。

志摩「占い師には暗黙の掟が三つある！

ひとつ、相談者の秘密を他人に洩らしてはいけない」

これは村田が犯したことですね。

占い師の守秘義務は当然です。

みんな信頼して心を裸にしてくれるんだから。

 

 

 

志摩「ふたつ、占いの結果が最悪で

相談者の精神力がそれに耐えられない

と判断できる場合、

できる限り思いやりを持って答える。」

「雪乃さん、あなたはそのふたつ目の掟を破った！」

と、志摩は憤慨します。

 

 

 

これもそうですね。

だから相談者との信頼がしっかり築かれてもいないのに、

相手に不安を植え付けて支配するための説教系占いは

私は占いだと思っておりません。

 

 

 

志摩・純・絵里香に絶交宣言されて反省した雪乃は、

村田を助けるために

強力な悪夢を祓う「火と水のタロット儀式」

を行うために奮闘します。

その姿は占い師の暗黙の掟のみっつめ

「占い師は相談者の未来が少しでも良くなるように

全力を尽くすこと！」

を守る姿でした。

 

 

 

そうなることを最初からタロットで予見していた志摩は

純と絵里香を連れて再び雪乃の前に現れ、

悪夢を祓うタロット儀式の手伝いをしてくれます。

そして村田が死ぬという悪夢が祓われ、

村田は夢を通し自己反省をするのでした。

 

 

 

この三つの掟は、

私も誰に教わったわけでもないけれど

当たり前につとめていることです。

てゆーか、誰かに教わって気づくことでもないよね。

だから占い師に一番必要な素養は

霊感でも何でもなく「人間力」なのだと思います。

ある日、絵里香お嬢様がカメラのフィルムを拾います。

落とし主に返してあげるためにと

そのフィルムを現像するのですが、

それはなんと、心霊写真でした。

それも動くタイプの。

 

 

 

心霊写真が何を言いたいかを

タロットを使って探る絵里香と雪乃。

絵里香は霊媒体質なので、

速攻でトランス状態になり、

声も男性の声になります。

そして写真の霊の男が求める

恋人の元に行くことになります。

 

 

 

絵里香はもう、イタコの方が良いんじゃないか。

でもこういうやり方は

かなり肉体にダメージを食らうと思うので

絵里香が短命でないことを願うばかりですな。

 

 

 

そして恋人の元に行き、

普通は追い返すところだけれど、

絵里香の声が恋人の声そのものなので信じます。

「この世で一緒になれなかったことを許して」

とのことを告げられた女性は

絵里香と雪乃が帰った後、自殺します。

そしてあの世で女帝となり、彼と一つになり

めでたしめでたし…

 

 

 

ってそれでいいのかなあ？

急がなくても必ず死ぬのに人間は。

そして自殺の場合、グレイトマザーになれるのか？

どんな事情でも自傷は大きな魂の業を生みますぞ。

この終わり方はちょいと疑問でしたね。

ページの都合だと思いたいです。

２巻（文庫本版）最後は血液型占いの話。

血液型のせいで就職を断られた雪乃のクラスメイト。

血液型のせいで友達からハブられる雪乃のクラスメイト。

血液型のせいで家を追い出された雪乃のクラスメイト。

何かがおかしい・・・

 

 

 

クラスメイトだけでなく、

血液型別就職情報誌が出回り、

相性の合わない血液型を避け、

同じ血液型のものが住む村が各地に誕生します。

 

 

 

この社会を狂わせている元凶は

血液型に関する情報を散布する

情報会社「DEVA」

その社長は何と、ルシファーだったのである。

ルシファーが会社経営…だと…！？

 

 

 

それを突き止めたレギュラー４人は、

ルシファー社長のオフィスビルに

アポなしで突っ込んでいきます。

志摩くん（美少年）は何故か薔薇をくわえて登場します。

なにゆえ・・・

 

 

 

レギュラー陣４人は

A・B・O・ABと、全員血液型がバラバラです。

その４人の血を混ぜることによって

完全なる調和が生まれます。

「４つの血液型がそろって助け合うことによって

人間社会は初めてうまく機能するのです！」

という志摩くん、ステキなことをおっしゃるね！

 

 

 

調和に弱い悪魔は、

４人の血をペタッとつけられることで

ぎゃああ…！と倒れていきます。

ちょろい！

でも血が出るまで親指切るの、超痛い！

 

 

 

血液型占いも、私はあまり好きではありませんが、

４つの血液型を合わせることにより

完全なる秩序・調和が生まれる

という表現はとっても好き！

素晴らしいと思います！！

 

 

 

ルシファーまでは

さすがに仕留められなかった４人。

ですが、ルシファーにも辛い事情があるようなので、

また出てくるでしょうね。。

 

 

 

クラスメイトだけでなく

社会を巻き込み混沌を招く悪魔たちとの戦い・・・

３巻に続く！！

 

 

 

 

読んでくれてありがとう

あい