中国に武者修行しに行った姉の「見えない敵」

ごきげんよう。

タロット占い師の中込あいです

 

 

今日は姉マリヤの体験談をお話しします。

 

 

姉マリヤの趣味は

太極拳・中国拳法です。

 

 

 

基本的になんでもできるタイプの姉なので、

その腕前は大したものです。

人様に教えている時期もあったので

あのまま追求していけば

その道の達人になっていたかもしれません。

 

 

 

姉は太極拳・中国拳法を

中国人の先生に教えてもらっていました。

 

 

 

さらにその先生の

先生に教えてもらうことになり、

北京にある「北京師範大学」で

数ヶ月の修行をしていた時期もありました。

 

 

 

事件はその「北京師範大学」で起こりました。

 

 

北京師範大学は文字どおり、

お師範殿、つまり先生を育てる大学です。

そして中国の大学となると

日本の大学とは規模が違い、

姉いわく

大学がひとつの都市のようになっている

のだそうです。

 

 

 

大学の教授や職員の

子供たちが通うための幼稚園なども

敷地内にあるそうです。

 

 

 

「ハオハオ幼稚園」という所だそうですが、

そこは幽霊が出ると有名な幼稚園で、

あの宜保愛子も撮影に来たことがあるというのだから

おったまげですね。

 

 

 

姉いわく、

「ハオハオ幼稚園だけじゃないよ。

敷地内全部出るよ。

てゆーか中国は建物も土地も全部出るよ。」

とのことです。

 

 

 

超語弊のあるセリフを真顔で言うので

私は爆笑しました。

中国の皆さんごめんなさい。

姉の個人的な見解です。

 

 

姉は北京師範大学での修行の間、

日本人留学生の多い、

留学生用の寮に寝泊りすることになりました。

 

 

 

２階か３階にある

なかなか広い個室だったそうです。

 

 

 

個室だから気をつかうこともなく

過ごせたのだと思いますが、

ひとつ難点がありました。

 

 

 

上の階の人がとてもうるさかったのだそうです。

毎晩のように、

夜中の２〜３時頃になると、

水をバジャー！とぶちまけるような音や、

ガタガタドタドタと物音を立てて

とにかくうるさかったのです。

 

 

 

「４時から朝練なのでそれまでに起きていた」

ということですから、

夜中の２〜３時の物音がうるさいということは

姉はほとんど眠っていなかったのですかね。

過酷な修行だ。。

 

 

ある日の夜中、３時頃のことです。

いつものようにまた

上の階からうるさい物音が聞こえてきました。

ガタガタガタ・・・

 

 

ガタガタガタガタ・・・

 

 

 

ガサーッ！！！！

と、なんとついに

天井が崩れて落ちてきたというのです！！

 

 

 

 

寝ているところに天井が落ちてくるとは

さすが中国クオリティ！

姉はもうこりゃたまらんとなりました。

 

 

その頃には、同じ寮の日本人留学生たちとも

だいぶ仲良くなっていた姉は、

他の留学生の子たちに相談をしました。

 

 

 

中国語の達者な子に、

寮長との交渉をしてもらって

とりあえず目の前の部屋に移動することになりました。

 

 

 

その部屋に入った姉はまず、

息苦しさを感じました。

とにかく空間が息苦しいのだそうです。

そして夜になり眠ると、金縛りにあうので

この部屋もダメだ。と思ったそうです。

 

 

 

姉はお友達になった留学生の子の部屋で

シェアをしてもらうことになり、

また寮長との話をするときに、

寮長に部屋割りと金額表を持ってきてもらいました。

 

 

 

その時、姉は見てしまいました。

最初に寝泊りしていた

天井が崩れてきた部屋の上の部屋が

空欄になっていたのです。

 

 

 

「あれ？この天井が崩れてきた部屋の上の階って

空き部屋なんですか？」

と寮長に聞くと

「ここは一ヶ月以上空き部屋だ。」

と答えたのでした。

 

 

「あのうるさい物音は幽霊だったんかーい。」と

真実を知った姉は

それらのことを留学生の子たちに話しました。

皆さんの話によると、

 

 

 

「ここの寮は、大学内の元病院だったんだよ。

それを潰してこの建物を建てたからね。。」

との事でした。

 

 

う〜ん納得☆

と姉がなったかどうかは知りませんが、

その後は日本に帰るまで

ルームシェアだったから

もう怪奇現象は起きなかったのではないでしょうか。

 

 

 

ちなみに、

中国語の達者な留学生の子と

寮長に交渉しに行った時に、

姉が最初に寝泊りしていた

幽霊に天井崩されたルームは

かなりぼったくりされていたそうです。

怖いな怖いな〜。

 

 

あと、数ヶ月後、

北京から帰ってきた姉の体が

めちゃくちゃ中国臭かったのを覚えています。

 

 

 

お香というか、ハッカクみたいな、

中国雑貨屋みたいな、

なんとも言えない、すげえ臭かった。

 

 

 

いろいろと土産話をしてくれる姉の話に

集中できない。

姉の肌から中国臭がするんです。

怖いな怖いな〜。

 

数日経ったら消えましたけどね。

本人は気づいていませんでした。

 

 

 

「日本の空港を降りたら醤油の匂いがする」

っていう外人がいるそうですが、

それと同じようなものかな。

 

 

 

「黄泉の国に行ったら、黄泉の国のものを食べて

人間の匂いを消す」

みたいな漫画を思い出しました。

怖いな怖いな〜。

 

 

 

 

読んでくれてありがとう

あい